静岡学園中学校・高等学校

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静学ブログ


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2020年9月29日

11月9日~13日 授業公開週間中止のお知らせ

11月9日(月)~13日(金)に予定していた「授業公開週間」について、新型コロナウイルス感染防止対策のため、本年度は中止とさせていただきます。
ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

2020年9月28日

SGT教養講座 ニュートンの林檎の木とジャム作り

 9月19日(土)、放課後の時間を利用しSGT『ニュートンの林檎の木とジャム作り』が実施されました。調理実習を含むSGTのため、新型コロナウイルス肺炎感染防止のため中高合わせて16名で募集しました。さらに講義前には、検温・アルコール消毒を行った上で実施しました。生徒は16名(中学2年生6名、高校1年生6名、高校2年生2名、高校3年生2名)が参加しました。講師は前静岡学園中学校・高等学校校長、石田邦明先生、本校家庭科教諭、伊藤純子先生です。

 まずは石田先生からなぜ静岡学園に智恵の木3本(ニュートンの林檎の木、メンデルのブドウの木、平瀬作五郎博士のイチョウの木)を植えたのかお話していただきました。石田先生は聖一色の地からここ鷹匠に移転する際に「真のエリートを育てたい」という思いがありました。また真のエリートになる上で必要な3つの土台「人間性・知性・こころざし」、そして本校創設者である牧野賢一先生の「孝友三心」この2つの思いを込めて3本の智恵の木を植えました。本校の中庭には、5本の植栽と7本の線が入っているのにお気づきで小か?この2つにも意味があり、5つの植栽は5大陸を意味し7本の線には7大海を意味します。つまり生徒に世界で活躍し、誰にでも優しく手を差し伸べる人になって欲しいという願いが込められています。ぜひ本校にお越しの際はご覧ください。

 その後、あらかじめ7月に収穫した林檎と、前日9月18日に生徒と一緒に収穫した林檎を使いジャム作りをしました。実がしっかりしているため生徒は皮むきに苦戦していました。皮むきの後はリンゴを半分すりおろし、もう半分はいちょう切りにします。すべて切り終わったらグラニュー糖とレモン汁を入れて約30分程度に込みます。調理室いっぱいに林檎のいい匂いがしました。先生方の思いがこもった林檎でジャムを作り、生徒は貴重な体験ができました。毎年確実に収穫できるわけではないので来年はどうなるか分かりませんが、収穫できるのを楽しみに1年待ちます。










2020年9月28日

SGT教養講座 Global Communication 第1回下澤嶽先生との対話 フェアトレードとは何か -コーヒー豆とカカオ豆にまつわるほろ苦い話-

 9月19日(土)、放課後の時間を利用しSGT教養講座Global Communication 第1回下澤 嶽先生との対話が行われました。先生は、静岡文化芸術大学国際文化学部文化政策学科の教授として教鞭をとられています。中高生が14名参加しました。今回は、先生が積極的に取り組んでおられるフェアトレードとは何かついてコーヒー豆とカカオ豆のプランテーション経営による現状とフェアトレードの歴史、フェアトレード商品の開発と大企業の取り組み、フェアトレード大学とフェアトレードタウン、エシカル消費の価値という観点から御講義いただきました。

 最初に先生からなぜフェアトレードについて研究することになったのかをバングラデシュでバスに揺られて現地まで移動する際に撮られた1枚の写真をProjectorで投影しながらお話されました。

 先生は大学4年生になっても就職活動をせず、自分探しの旅をするためバックパックーつでヨーロッパ、アフリカの国々をヒッチハイクして回ったそうです。その後、英国の障害者施設でボランティアとして働いたり、NGOに入りバングラデシュで働いたそうです。英語とベンガル語が出来たことから40代にして理事長になったそうですが、そこを辞め日本に戻ったあとしばらく東京で活動していたそうです。その後10年前に静岡文化芸術大学に教員として採用されたそうです。学生に発展途上国の問題について興味を持ってもらうため研究テーマを探した結果、フェアトレードならば現地に行かなくても学生が興味を持ってくれるのではないかとの思いから研究テーマとしたとのことでした。

 フェアトレードは、SDGsの12-8にある『人々が持続可能なライフスタイルを学ぶこと』と関係しています。SDGsとは、国連が定めた達成目標で2030年までの達成を目標としています。その目標は17項目ありますが、7項目以降は、先進工業国に関係しているものです。

 先進工業国では、『安いものばかりを求める消費』傾向があり、それは『世界のどこかで苦しむ人を生み出』しています。そのため大量消費・大量廃棄が起こり、『自然を汚染し、資源か枯渇する』ことが当たり前のように繰り返されています。しかしSDGsが説く『持続可能な開発』を進めるためには、こうした習慣を見直し、改める時期に来ているのではないかというのです。

 その一例としてカカオ豆とコーヒー豆の栽培と流通上での問題点を指摘し、中学1年生にも分かるように説明して下さいました。

 チョコレートの主な原料は、カカオ豆です。カカオは、南米原産で紀元前1900年頃から薬として飲料されていました。チョコレートを食べると汗が出る人がいるかと思いますが、循環器系の働きがよくなり興奮作用があることから『神様の食べ物』として利用されていたようです。16世紀になり、スペインからやってきた征服者(コンキスタドレス)のコルテスによって戦利品としてヨーロッパに持ち込まれ、その後、砂糖などを加え甘い飲み物としてヨーロッパ全土に広がったそうです。当時は『ショコラトル』と呼ばれました。

 1828年、オランダのヴァン・ホーテンが、ココアパウダーを絞り、ココアを発明し現在のココアが生まれます。1847年になると、英国のジョセフ・フライがカカオ豆に砂糖、ココアバターを加え、『食べるチョコレート』を開発します。日本には18世紀末頃伝わり、国内で販売されたのは明治10年であったと言われています。したがって現在のようなチョコレートが生まれてたのはわずか200年程前のことです。

 さて、甘くておいしい食べるチョコレートを生産するために19世紀以降になると、ヨーロッパの国々はその支配が強固なアフリカにカカオのプランテーションを作ります。熱帯雨林と良好な交通手段、豊富な労働力、植民地政策で強引に展開され、第二次大戦後は、チョコレートは巨大な経済商品になりました。

 それはサントメ・プリンシベやカメルーンなどの赤道アフリカと呼ばれる地域やガーナやコートジボワールなどの西アフリカに作られました。現在は小規模農家が多く、ヨーロッパやアメリカの企業が買い手となっています。生産過剰で価格が暴落したり、価格競争が厳しく、高い品質も求められることからカカオ農家の収入はなかなか安定しません。

 さらにカカオの木は植えてから3年〜4年しないと収穫出来ません。その上、木の上部に実を着けるので収穫が大変です。そこでアフリカでは子どもを使い、収穫をさせることが多く、児童労働を前提とした時代が長く続いていました。先進工業国の企業はこの状況に長い間見て見ぬふりをしてきました。児童の賃金は安く、大人の1/4もしくはタダ働きだったこともあるそうです。

 こうした状況の中で1960年代頃からNGOが、児童労働の実態を社会に訴え、自ら適切な取引でチョコレートを生産販売すると同時に、大手企業に是正を促すようなになりました。これがフェアトレードの始まりです。

 フェアトレードとは、公正な貿易のことです。発展途上国の生活を改善するために生まれた社会運動です。戦後、欧米のNGOなどの市民Groupが取り組み始めました。日本でも1980年頃から普及し始めました。最初は、英国で女性の雇用作りのために始まったHandcraft Projectがきっかけだそうです。英国のOxfam Shopがこの商品を販売したことで始まりだと言われています。やがて1946年になるとアメリカが貿易格差や第1次産品の課題に警鐘を鳴らすようになります。やがて1980年代になると、一次産品にフェアトレードラベルを付けることが始まります。1997年にフェアトレードラベル機構が設立され、1988年以降、チョコレートやコーヒーを扱うN社などの大手の企業が参入し現在に至っています。

 発展途上国では、大手の企業が利益を生み出すために一次産品が買いたたかれる傾向があります。そこで現地輸出入業者がフェアトレード団体と協力し、生産者に対して適切な賃金・買い取り価格、環境、労働環境への配慮を保障すると同時に先進国輸入業者に生産者の情報提供や情報の開示をします。一方、先進国輸入業者はフェアトレード団体と協力して現地輸出業者から適切な買い取り価格での一次産品の仕入れと同時に豊作・凶作に関わらず安定した量の確保をし現地輸出業者に対して前払いするなどの努力をします。

 こうして食べるチョコレートや小売りのコーヒー豆など商品となった一次産品が先進工業国消費者に販売されますが、商品を包装する際に先進国の輸入・加工業者は、消費者に対して生産者の情報を提供・開示をし、フェアトレード商品のラベルを貼ります。このラベルの有効期間は5年です。こうすることでコーヒー豆やカカオなど一次産品を不当に安くしたりせず、最低価格を設定することで発展途上国の生産者が苦しむことがないようにすることを目的としています。

 コーヒー豆は、生産者から仲買人そして輸出業者に買い取られ輸入業者に売られていきます。これを加工業者が買い取りますが、ここで買い取り価格がぐっと上がります。さらに商品化され、小売業者に買われて行く時はさらに買い取り価格が上昇します。つまり、加工業者や小売業者に商品が買い取られていく時に商品価格が上がり消費者の手に届くような仕組みが世の中にはあるということです。

 一方、カカオ豆は、2015年1月には1kgあたり2.9ドル2ドルでしたが2016年1月に34ドルを付けたのを最後に価格は低迷し、2017年1月以降2018年1月あたりまではほぼ2.0ドル前後を推移し、2018年4月には2.3ドルまで上昇しましたが、再び下がり、2018年8月以降は2.2ドル程度を推移しています。これは生産過剰による価格の暴落が影響しています。現地の生産者はカカオ豆を買いたたかれるため十分な賃金を確保することが出来ません。そこでフェアトレード団体が介入し、最低価格を2ドルから2.4ドルまで押し上げる努力をしています。

 因みにフェアトレードに関する事柄は、今まで7回大学入試センターで出題されています。2009年の英語、2010年・2012年・2013年の現代社会、2014年の倫理、2015年の地理A、2019年の地理Bの問題です。しかしながらフェアトレードについて知っている人は、100人中54人でフェアトレード商品を購入した人は100人中33人。女性は男性の倍いるそうです。フェアトレードについての理解は増えているものの商品価格が高いため購入を控える傾向があるようです。

 国内のフェアトレード商品は500種類あるそうですが、70社が商品製造・販売に協力しているそうです。英国では4000以上の商品が販売されているそうです。またヨーロッパでは市場の20%の商品がフェアトレード商品です。日本ではまだ商品数も少なく、日本の市場では約265億円程度の規模でしかないとのことでした。

 フェアトレードには、『フェアトレード10の原則』があります。
①生産者に仕事の機会を提供する
②事業の透明性を保つ
③公正な取引を実践する
④生産者に公正な対価を支払う
⑤児童労働及び強制労働を排除する
⑥性別に関わりなく平等な機会を提供する
⑦安全で健康的な労働条件を守る
⑧生産者の資源の向上を目指す
⑨フェアトレードを推進する
⑩環境に配慮する

 この原則を守り、取引される商品こそがフェアトレード商品と呼ばれるものです。

 英国ではフェアトレード商品の流通が盛んです。2001年に英国のGarstangでGarstang Oxfam Groupと地元のOxfam Supporterが町中の店でフェアトレード商品を扱うように呼びかけたところ多く店でフェアトレード商品を扱うことを承知し販売するようになりました。英国のフェアトレード財団が基準を作り、町全体でフェアトレード商品を扱うタウン運動が広がっていきました。現在では30か国、2000以上の街がフェアトレードタウンに認定され、日本では熊本市が2011年に国内最初のフェアトレードタウンに認定されたのを皮切りに2015年には名古屋市、2016年には逗子市、2017年には浜松市がその認定を受けました。フェアトレードタウンに認定されるためには6つの条件があるとされます。

条件1: フェアトレード活動を熱心に推進している市民グループがあること
条件2: フェアトレードを学んだり、知る機会がたくさんあること
条件3: 地元の団体や企業が熱心にフェアトレード商品を使っていること
条件4: 地元の団体と一緒に活動を行っていること
条件5: フェアトレード商品が買えるショップがたくさんあること
条件6: 地元の議会、市長がフェアトレードを応援していること

 特に6つ目の地元の議会、市長がフェアトレードを応援していることという条件をクリアすることがなかなか難しいと言われています。つまりフェアトレードタウンの申請をする前に地元の議会でフェアトレードタウンとして認めてもらうことを議案として提出し承認を得ることが必要なのです。

 英国では、2003年から英国のOxfordのBrookes Universityがフェアトレード大学として最初に認定され、これ以降制度化されています。現在英国では170近い大学が認定を受けていてフェアトレードタウン運動と連動されています。2018年2月1日、静岡文化芸術大学は、日本で初めてフェアトレード大学に認定されました。

 フェアトレードは、Global経済の中で微々たる力でしかありませんが、企業の姿勢を変える可能性があります。それはフェアトレードを支援するNGOによる児童労働や低賃金での従属的労働環境や環境破壊によって生産された商品の告発や情報の開示、市民Groupの不買運動による利潤追求のみを求める企業を正す活動などが盛んに行われるようになり、消費者の意識が変わってきていることや先進国で行われる消費者教育によって貿易の不公平について学ぶ中でフェアトレードについて学ぶ機会が増えたことがあります。今後は、日本の地方都市での販路拡大が重要な鍵になると言われています。

 フェアトレード商品は、一次産品を加工した商品ばかりではありません。

 サッカーボールの多くはパキスタンやインドで作られています。それは一つ一つ子供たちが縫製する手縫いのボールです。ボール1個を縫って得られる賃金はインドでは5〜10ルピー(約15〜30円)ですが、子供たちは朝7時から夕方5時まで働きます。大人でも一日に1個〜2個縫うのがやっとという状況にあって一日の最低賃金63ルピー(約189円)を下回る賃金しか得られません。しかも長年にわたる縫製作業は、子供たちの視力の低下や背中や首の痛みや招き、時には指を切断してしまったり、変形してしまったりと障害を残すことになります。しかも子供たちは学校に通う事さえ出来ません。児童労働による子供たちの未来の搾取。それが長年まかり通っていたのです。1990年代後半、欧米のメディアがサッカーボール産業を取り上げ、児童労働によるサッカーボール製造の実態を指摘したことでスポーツ産業は大打撃を受けました。子どもに夢を与えるスポーツが子供たちの未来を奪っている現実に直面し、国際機関やNGO、FIFAがサッカー業界の児童労働防止に取り組むようになりました。具体的には、スポーツ用品を製造・輸出している企業が財団を立ち上げたり、加盟企業が利益の一部を児童労働防止のために拠出したり、FIFAもサポートをするなどの活動が始まりました。また児童労働を防止するため縫製する人を登録し子どもが縫うことがないようにしました。児童労働を監視し、学校の教育環境を改善し、大人の賃金を改善するなどインドでは児童労働と労働環境を変えるための努力がなされています。その結果、フェアトレード認証を得たサッカーボールが生まれました。このボールにはフェアトレードマークが付いています。

 最後に先生は、これからは『エシカル(Ethical)な消費が求められる時代がくる』というお話をなされました。エシカルとは、『倫理的な』とか『道徳基準にかなった』という意味で『環境、人、文化、地域、動物にやさしい消費』が求められていく時代がそこまで来ているということでした。SDG’sの説く『持続可能な開発』を進めるためにはこうした考え方が消費者にも求められるとのことでした。

 60分の講義のあと20分の質疑応答の時間がありましたが、中学生からは、さまざまな質問が出ました。フェアトレードは、教科書でも取り上げられている事項でもあることからエシカルな視点でフェアトレード商品を見ていくことの大切を感じたのではないかと思います。

 次回のGlobal Communicationは、10月13日(火)です。原一夫先生をお迎えし『素晴らしい人間とその世界〜東京ディズニーランド秘話〜』と題してお話いただきます。お楽しみに。














2020年9月23日

【歴史研究部】研究成果を両河内地区にて講演・発表しました

 清水区両河内地区の両河内生涯学習交流館にて9月19日に開かれた講演で、歴史研究部が全国大会で入賞した研究成果を発表しました。
 研究に関わった部員全員で発表を、とご依頼をいただいたのですが、コロナ感染拡大抑止の観点から両河内在住の小沢君のみ会場で直接講演し、二年生の森田さん小原さんは収録した発表動画を通じての参加としました。
 研究の対象となった両河内地区が会場ということもあり、地域の方々の関心は非常に強く、会場はほぼ満席となりました。一時間あまりの発表も集中してお聴きくださり、また様々な質問などが出るなど、参加者の熱気が感じられる講演となりました。 



2020年9月17日

【陸上競技部】中部高校新人戦結果

 9月12日(土)13日(日)の2日にわたり、草薙陸上競技場において陸上競技の中部高校新人戦が行われました。本校は女子400mで山内花凜さんが3位に入賞しました。その他にも6名の選手が県大会に出場します。県大会は9月26日(土)27日(日)の2日間、草薙陸上競技場で行われます。競技場への入場は制限されますが、試合の様子はYouTube Liveでもご覧いただけます。熱い戦いをぜひ応援してください。