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SGT2024「おくすり110番 ~薬学生と一緒に学ぼう~」

 9月7日(土)に「おくすり110番 ~薬学生と一緒に学ぼう~」を行いました。名城大学の野田幸裕教授と薬学生をお招きし、講義と体験実験を28人の生徒に行っていただきました。
 視聴覚室で行われた野田先生による講義では、薬学部についてや薬剤師の仕事、そして今後の医療の在り方の展望を詳しく説明していただきました。薬剤師は薬についての専門的知識はもちろん医療系多職種との連携、患者とのコミュニケーション能力が求められることが分かりました。多職種連携に関しては今後自分の専門性を連携に組み込むだけでなく、多職種の仕事を補い合いながら連携する必要があることもわかりました。
 化学実験室で行われた薬学生による体験実験では、薬の飲み合わせや抗がん剤の調製に関する実験を行いました。イソジンに含まれる殺菌作用をもつヨウ素はレモンや緑茶などに含まれるビタミンCにより還元されて殺菌作用のないヨウ化水素になってしまうため、飲み合わせが悪いことが分かりました。また、胃薬に含まれる胃酸と中和させるための炭酸水素ナトリウムはオレンジジュースなどのクエン酸を含む飲み物と一緒に飲むと、先にクエン酸と中和反応を起こし、胃酸と中和することができなくなってしまうことが分かりました。抗がん剤の調製の実験では、ファシールという抗がん剤を調製する際に曝露しないための道具を使い、安全に薬を調製する方法を学びました。
 多くの生徒が初めての体験をし、薬について学ぶことができました。

  • 最初に名城大学薬学部教授の野田先生の講義を聞いています。
  • 試験管にうがい薬とビタミンCを入れるとどうなるのか、薬の飲み合わせの実験をしています。
  • オレンジジュースに胃薬を混ぜ合わせました。泡が出てきて薬の効果がなくなってしまうことを体感しました。
  • 薬剤師は抗がん剤の調製も行うため、まず薬学生がお手本を見せます。
  • 薬学生のアドバイスを受けながら、抗がん剤の調製の模擬体験を行っています。