静岡学園中学校・高等学校

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静学ブログ

2020年12月24日

SGT農業体験講座 -新米を食べ比べてみよう!-

 12月21日(月)、放課後の時間を利用しSGT農業体験講座 -新米を食べ比べてみよう!-が行われました。清沢の棚田を主催する清沢塾元塾長の中井弘和先生からいただいた昨年の米と現塾長の小長谷建夫様からいただいた今年の米を生徒が普段食べている米と食べ比べてみようという企画です。毎年4月から始まる本校のSGT農業体験講座は、清沢の棚田を運営する清沢塾の塾生と一緒に苗床を作るところから脱穀まで計8回の講座です。本校の生徒は、ひと月に一度棚田に足を運び、米作りを学びます。棚田では、現在はあまり栽培されなくなってしまった『旭』を育てています。

 この品種は明治41(1908)年に農家の山本新次郎によって発見された2株の穂株が始まりでこれを『朝日』と名付けたそうです。山本は、その後、京都農業試験場に試験を依頼しましたが京都府内で同名の品種があったため京都農業試験場は、この米を『旭(京都旭)』と命名しました。その後、大正時代に岡山県農業試験場が品種改良を行い、岡山県内ですでに旭という別の品種があったため混同を避けるため『朝日』という名称に決定したそうです。『西の旭、東の亀丿尾』とも呼ばれ、味のよい品種として広く作付けられるようになりました。大正14(1925)年に岡山県の奨励品種となり、大正時代末期から昭和前期に一大ブームとなったそうです。現在は、この後継として『朝日47号』が栽培されています。現在では岡山県南部で生産されていますが、背が高く倒れやすいため倒れやすくまた脱粒しやすいため一般的には広く流通していません。最近では酒米として使われたりします。大正時代を舞台に描かれ、今年大ヒットしているアニメ映画『鬼滅の刃』の主人公の竃門炭治郎や竃門禰豆子は、きっと食べていたことでしょう。

 清沢塾では毎年収穫した米をみんなで分け合い味わうことしていますが、昨年度は試食することが出来ませんでした。そこで今年度は、昨年5回以上農業体験講座に参加した生徒、今年5回以上農業体験講座に参加した生徒に対して試食会への参加を呼びかけ、自分が作った米を味わいたいという9名の中学生と一緒に新米の食べ比べをしました。

 ますは、炊き上がりの香りを比べてみましたが、もち米のような香りがしました。次に茶碗に盛り一口ずつ口に含んで味を確認しました。昨年の米はパサパサとした感じがありましたが、今年の米はモチモチとした食感がありました。しかしながら普段食べている米とは明らかに粘りが違い適度な歯ごたえがありました。また咬めば咬む程甘味が増し、現在広く流通しているコシヒカリ系の米とはまた違う香りと風味が印象的でした。『朝日』は、現在では高価な米になりますが、アレルギー症状の改善にも一定の効果があることが確認されておりとされ、朝日を栽培している農園・農家からの購入者も増えているそうです。

 今年度は、3月に在校生を対象とした農業体験講座の事前講義を企画していますが、実際の活動は4月からになります。この講座に参加出来なくても4月からの農業体験講座には参加出来ます。来年度も豊作になるようにたくさんの生徒が参加してみんなで試食出来るといいですね。