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静学ブログ

2021年12月26日

SGT教養講座 法教育教室Part 1

 12月23日(木)、特別授業日の放課後の時間を利用して、SGT教養講座法教育教室Part 1が静岡地方検察庁を会場に実施されました。講師は、静岡地方検察庁にお勤めの本校のOB・OGの検察事務官の方々ほか、広報官、検察官です。静岡地方検察庁からの要請もあり、コロナ禍のため募集人数20名に絞っての実施となりましたが、中学生2名と高校生18名が参加しました。

 まず検察官の仕事についてDVDによる映像を20分程鑑賞しました。女性の社会進出が進む中で静岡地方検察庁でも検察広報官を含め女性の職員が増えていることを感じましたが、この映像の中でも女性検察官が事件を担当していました。続いて検察事務官で本校OBの田中さんから民法改正に伴う成年年齢の引き下げにより令和4年4月1日から18歳以上が裁判員として刑事裁判に参加出来るようになることについてお話がありました。公職選挙法の改正によりすでに現在18歳以上に選挙権が認められていますが、裁判員は選挙人名簿から抽選で選ばれます。令和4年11月頃には令和5年の裁判員候補者をくじで選び裁判員候補者名簿が作られるそうです。令和5年1月以降、裁判員候補者の選任をするとのことでした。この時に具体的な事件の裁判員候補者をくじで選ぶそうです。その後令和5年2月以降の選任手続き期間を経て令和5年2月以降裁判員として裁判に参加します。辞退理由として生徒・学生であることが認められるとのことでしたのでほっとした生徒も多かったのではないかと思います。

 次に改正少年法について説明がありました。18歳・19歳は警察・検察での取り調べのあと家庭裁判所に送られ少年審判を受けることになります。しかし凶悪犯罪を犯した場合、検察官送致をされ起訴されます。こうして裁判になりますが、起訴された段階で18歳・19歳であっても実名報道されるとのことでした。

 最後に検察官なるにはどのような方法があるのかというお話と合わせて検察事務官になるための方法についてもお話がありました。県内で働く公務員として国家公務員採用一般職試験に合格すれば、法律の知識はなくても事務官になることが出来るとのことでした。また事務官として実績を積めば副検事になるための採用試験を受けることが出来、さらにその後は検事になるための採用試験を受けること出来るそうです。本校の卒業生でも2年前に一般職試験に合格し、事務官として働いているOGもいますが、現在16名のOB・OGが静岡地方検察庁で働いているそうです。

 田中事務官からの説明のあと、取調室、証拠品倉庫、記録倉庫を2グループに分かれて見学しました。記録倉庫では本校OGの斉藤事務官から説明を受けました。取調室では検察官か使用する腰繩付きの手錠やナイフなどで襲われたりした時にけがをしないよう着用するチョッキなど本物を触られていただきました。特に手錠については刑事ドラマと手錠に使われる金属が違い、色が違いまた軽いことに驚いたようです。

 本講座の締めくくりとして最後に検察官の業務について、現役検察官との質疑応答の時間がありました。刑事事件についてどのくらいの割合で起訴がなされているのかといった質問から検察官に向いている性格とはといった質問まで多くの生徒から積極的に質問が出たこともあり、あっという間に終了時間が過ぎてしまいました。

 明日の法教育教室Part 2です。裁判を傍聴します。お楽しみに。