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静学ブログ

2021年12月26日

SGT教養講座 静岡の歴史を学ぼう!〜静岡近代の偉人たち〜

 12月22日(水)、特別授業日の放課後の時間を利用して、SGT教養講座「静岡の歴史を学ぼう!〜静岡近代の偉人たち〜」が開講されました。講師は、静岡市文化振興財団学芸課学芸員の太田那優先生です。8名の生徒(中学生4名と高校生4名)と教員4名が参加しました。

 明治元年、水戸藩から静岡に移送された徳川慶喜は、宝台院で謹慎生活を送ります。その慶喜を尊敬し、彼のもとを訪れた人物としてフランス帰りの渋沢栄一がいます。今年のNHKの大河ドラマ『青天を衝け』の主人公です。ドラマの中で栄一は、歯に着に着せぬ物言いをして周りの人たちをヒヤリとさせるような人物として描かれていますが、彼の自伝にもまさに彼のその性格が表われているようです。太田先生は、渋沢の自伝の抜粋を取り上げ、渋沢が駿河藩から申し付けられた勘定組頭の辞令を放り投げ、『こんな辞令は受けられませんから、私は御免蒙ります』と発し、宿舎に帰ってしまったことが書かれた一説を取り上げ、慶喜の栄一に対する心遣いと役職は蹴ろうとも慶喜に仕えようとする様子が見とれることをこの顛末の背景と合わせてお話いただきました。

 また静岡学問所にやってきたお雇い外国人のE. W. Clarkが本校の近くの蓮永寺に下宿し、そこから馬で毎日静岡学問所に通っていたことやまだまだ攘夷の気風が残る静岡で命を狙われることがあったClarkに対し、勝海舟の勧めもあって西洋風の自宅を設計し、城内に建設したことや、多くの静岡の写真を撮影したものが早稲田大学図書館に残っていることなどを教えていただきました。

 このほかに徳川家康の時代の駿府城下の地図と幕末の地図を拝見させていただきました。普段であれば、博物館や歴史資料館でなければ見る機会のないものですが、これを間近で見られることに生徒のほかわれわれ教員もいたく感動しました。

 次回は、中世から戦国時代の駿府を取り上げていただこうと思います。お楽しみに。