静岡学園中学校・高等学校

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静学ブログ

2019年7月31日

SGT 法教育教室Part 1

 7月26日(金)、特別授業日の放課後を利用しSGT法教育教室Part 1が静岡地方検察庁を会場に行われました。参加者は中学生9名、高校生21名の30名です。最初に担当者から検察庁とはどのような組織か、検察官になるにはどのような資格が必要か、検察官の仕事についてご説明いただきました。次に2班に分かれて取り調べ室、証拠品保管庫、記録保管室を見学しました。広報官から検察官による取り調べは現在では全て録音・録画されるようになっているとのお話をお聞きしました。また実際に検察官が座る席に座って感触を確かめた生徒もいました。生徒からは、取り調べ中に暴れるような被疑者はいないのかとの質問もありましたが、警察官が取調室の後方に控えているので検察官一人で対応することはないとのことでした。

 次に静岡地方裁判所に移動し、広報係官によるご案内で法廷内を見学しました。裁判官が公判の際着用する法服を着て裁判官席に座ってみたり、検察官席に座ったり弁護人席に座ったり、裁判官が法廷に入退廷の前にいる控室などを見学させていただきました。初めて入る法廷に興味津々の生徒たちから多くの質問が出ました。なかでも速記者についての質問では、現在の裁判は全て録音されているので速記者の役割があまりなくなってしまったとのお話をお聞きしました。

 その後再び検察庁に戻り、少年鑑別所係官から少年鑑別所についてお話をお聞きしました。少年鑑別所と少年院との違い、入所から退所までの期間、最年少入所者がどのような経緯で入所してきたかなど興味深いお話が聞かれました。将来大学で心理学を学び臨床心理士の資格を取得してそれを活かした仕事を目指すのであればこの仕事は向いているかもしれないと言ったアドバイスもいただきました。

 最後に現職検察官からお話をいただく時間がありました。検察官になってから7年目の中堅で数々の検察庁を渡り歩いているエリート検察官とのご紹介が広報官からありました。生徒からは、勤務時間についての質問がありました。「働き方改革」が叫ばれる昨今、公務員でもあるし、残業もなく、定時で仕事が終わるのかといった質問でした。検察官からは起訴をするか、しないかを決定するまでの時間が限られているので職場に残って帰宅出来ないこともあるが、特にそれで残業代が出るわけでもないとの回答がありました。また起訴をするか、しないかを決定する際、上司の許可が必要になると聞いたが上司からの圧力はあるのかといった質問もありました。これらに対し、検察官からは上司と肌が合う、合わないにかかわりなくあくまで証拠の裏付けによって決定するとの回答をいただきました。公判になって裁判官や弁護人から出されるさまざまな質問に答えられないようでは公判が持たないので公判に耐えられる証拠があるのか、ないのかといったところが起訴、不起訴の分かれ目になるようです。今年はドラマで描かれる検察官とイメージが重なるような方でしたので生徒からこの他にも多くの質問が出ました。

 さて、次回のSGT法教育教室Part 2は、8月21日(水)に実施される裁判の傍聴です。お楽しみに。